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□真山先生とお勉強
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小一時間ほど経った頃だろうか。
先生が、はーっ、と頭を抱えてため息をついた。

「お前、こんなところからわかってなかったのか…。」

何がなんだかよく解らないけれど、とりあえず物凄く呆れられていることだけは理解できた。

「これ、一年の範囲だぞ。今まで何をやっていた?」

「すみません…。」

「今日はこれで終わりにする。次回は1年の教材を用意しておこう。お前も少しは自分で復習しておくんだな。」

「は、はい。え、次回…?」

私は今日だけの特別授業だとばかり思っていたので、次回があると聞いて驚いていると、先生が続けた。

「お前は俺の生徒だ。俺が責任を持って見てやる。」

「あ、はい。ありがとうございます。」

(責任感と使命感が強い先生だなぁ…。)

先生の職業意識の高さにこちらも身が引き締まる思いがして、頑張らないと!と、気持ちを新たした矢先。

先生の手が私の頭に伸びてくる。

(先生…?)

「だから、俺の教科を俺以外の男に教わるな。」

私の頭を撫でながら、わかったな?と念を押す先生に。

私は顔を朱に染めて頷いた。

(end )


最後まで読んでいただいてありがとうございます!

このサイト、真山ばかりですみませんm(__)m。

際どい(今にもおまわりさんに捕まりそうな)真山も大好きなんですが、
たまには健全に「先生」をしている真山が見たくなり勝手に捏造(妄想)した次第です。

今回は単視点・一人称の練習のつもりで書いています。
更に悪いことに、真山の場合はほぼ二人称の「お前」で会話をしてしまうので、感情移入がしにくいだろうというのが反省点です( ノД`)…。

後書きまで読んでいただいてありがとうございます。
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