text

□7月2日
4ページ/5ページ

いよいよ、7月2日ー守部匡治の誕生日当日がやってきた。

4時間終了後、一旦九条が守部を生徒会室へと呼び出したのを確認してから2-A全員と一ノ瀬が会場のサロンへと移動する。

色とりどりの花で優美に飾り付けられたサロンに、皆は驚きを口にする。

「すごい…。結婚式みたい!」
「これ、西園寺先輩が企画したみたいよ?」
「さすがね〜!あ、鷹司先輩もいる!!」
「九条先輩もくるらしいよ?」
「え〜!!守部くん、すごいねぇ…。」

西園寺が名前に声をかける。

「こんにちは、苗字さん。」
「こんにちは!いよいよですね。」
「ええ…。あ、失礼。」
西園寺は不意に鳴った携帯を取ると、
簡単に対応してから名前へと向き直る。

「九条からです。そろそろ来ますよ?」

西園寺は皆にクラッカーが行き渡っているかを確認し、全体に声をかけた。

「皆さん、今日は守部のためにありがとうございます。
準備はよろしいですか?」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ