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□9月25日
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膝に乗せたままの名前を
ぎゅうっと抱き寄せるとそのまま頬を寄せる。

「ふうん?俺のこと、そんなに、気にしてくれてたんだ?」

若桜に耳元で囁かれた名前は、頬を赤らめて、こくんと頷いた。

「だって…話聞いたらみんな、何だかすごそうだし。机の上はプレゼントで山積みだし…。」

うんうん、と頷きながら名前の話に耳を傾ける。

「若桜先生に聞いても、『俺と一緒に過ごす時間』しか言わないから
わからないし…。」

拗ねたように俯く名前の顎を。
若桜は、くいっと軽く持ち上げて自分の方を向かせた。

「うん。俺が一番欲しいのは、名前ちゃんと過ごす時間。
それは本当、だよ?」

若桜の言葉にぽおっと頬を染める名前の髪をすきながら
若桜は続ける。

「ねぇ…今日の放課後…
俺に、君と過ごす時間をくれないかな…?」

艶っぽい瞳を向けられると、
身体がじんわりと熱を帯びてくる。

「はい…。」

以前から言われ続けていたことだ。
元より、そのつもりでいた。

「うーん…とはいえ、制服の君を連れ回すは、さすがにちょっと…ね?」
「あっ…。」

(そうだった。先生は大人で。
私は高校生でーー先生に相応しくないな…。)

そう考えると、胸がちくりと痛んだ。

「ふふ、気にしないで、いいよ。
制服姿の名前ちゃんも、可愛いいから。」

名前の考えていることなどお見通しなのだ…
見透かされているようで、気恥ずかしい。

「じゃあ、少し…ドライブに、付き合ってもらえるかな?
それなら、お互い、周りの目も気にならない、でしょう?」

「あ、はい。そうですね。」

周りの目が気にならないと言えば嘘になる。
それでも、若桜と一緒にいたいーー
そんな矛盾とも取れる願望を簡単に叶えてくれる若桜を。
改めて、好きだなぁ…と実感する。

若桜は、ふっと微笑んで

「じゃあ、約束、だよ?」

またあとでここに来て?とだけ言うと
名前がこくんと頷く。

若桜は彼女の承諾に微笑むと。
若桜は両手で名前の両頬を優しく包み込んで、そっと唇へ口付けた。

(end )

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この場を借りてお礼申し上げますm(__)m。

えーと、若桜先生お誕生日SSです。

…起承転結がなってないうえに
単に若桜といちゃいちゃしたいだけという
何だかよくわからないシロモノとなってしまいました(--;)。

ビズログプリモアプリのボイフレ特集を購入してみました!
若桜先生と真山先生が大学時代からの同期だと知り、何だか無駄にテンションが上がってます!

勝手な想像でしたが。
真山は、理(or理工)学部数学科からの教職取得だとばかり思ってました。
が、若桜と同期ってことは教員養成系だったのか…意外。大学進学時点で教員目指してたってことよね。熱いわ…。
それでもって、今更ですが
養護取ってるってことは若桜先生って、お勉強できたんですね…(失礼!)。
二人はどんな学生だったんだろう(どきどき)。
 
言い訳と妄想にも目を通してくださった方、ありがとうございますm(__)m
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