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□女神なんかじゃない。
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鳴らない目覚まし時計を見て、
芹澤悠吏は青くなった。

(ファーーーーっ!?)

無理もない。
起きる予定の時刻は悠に過ぎ
時計の針は無情にも約束の5分前を指していたからだ。

今日は苗字名前と一緒に生物のレポートのために水族館に行く約束をしていた。

最寄り駅までは10分。
とても約束の時間には間に合わない。

(あわわわわ…。)

芹澤は、慌ててその辺にあった服をひっかけて適当に髪を束ねると
自転車を飛ばして駅へ向かった。
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