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□真山先生とお勉強
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三連休の初日。
真山先生が特別に宿題対策の補習をしてくれるという。

私の数学のできなさ加減といえば
先生曰く「ふざけているのか?」というレベルらしい。

(ふざけてないけどわからないんだもん…。)

虚数って何?ベクトルって意味わかんない。何で数学なのに矢印なの?
sin.cos.tan.って呪文みたい。
二次関数、それって将来必要?
大体社会に出てから買い物で間違えない程度の計算ができればいいじゃない。

…なんて考えていることが知られたらただ事では済まないだろうから真山先生には内緒にしておこう。

そんなことを考えながら、教室に向かうと先生はすでに教室にいた。

休日出勤だからだろう。
いつものスーツ姿でもイベント系のジャージでもなく、Tシャツに軽くジャケットを羽織っただけという少しラフな私服の先生にどきどきする。

(真山先生、かっこいいなぁ。)

「おはようございます。」
「おはよう。早く始めるぞ。」

二人だけの補習授業は、教壇からではなく机を2つ隣合わせて行われた。
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