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□熱中症
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9月に入り、体育祭の練習が本格的に始まった。

こういった行事への参加は、
「無理ない程度に頑張って、楽しく過ごす」
が信条の苗字名前。

くじ引きで各学年1クラスずつの縦割りチームを決めたところ、不幸にも(こう言っては失礼だが)行事への熱意あふれる
九条生晋のいる3-Bと同じチームになってしまった。

あまりの暑さと単調な練習に
クラスメイトの北城がサボろうとしたところを、生徒会副会長で同クラスの守部に捕まった挙げ句九条からはお説教をくらったのを見かけてしまい、身につまされる思いがする。

ーー真面目に頑張らないと。

(ああ、暑い…。
あれ?九条先輩が遠くで何か言ってる…?)

「名前。自分の限界までよくやった。何事も真面目に取り組む姿は嫌いではない。
俺が特別に貴様を保健室まで運んでやろう。」

(あれ?目の前が…。)

目の前が真っ暗になると、そこで記憶が遮断された。
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