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□守部くんとお買い物
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待ち合わせ10分前。
電車の乗り継ぎの関係で、このあとの電車だと時間ギリギリになってしまうのが気になったなまえは一本前の電気で余裕を持って待ち合わせ場所に到着した。
(さすがに、守部くんは来てないよね。)
守部が着くまで時間でも潰そうと、
ポケットからiphoneを取り出す。
ふと、画面が暗く見にくくなった気がした。
画面そのものの明るさではなく、
急に影がさしたような暗さ。
何だろう?と疑問に思い前を見上げると。
「お姉さん…また会いましたね。」
ダッフルコートを着た可愛らしい子犬系男子が立っていた。
(…この人、誰だっけ??)
きょとんとしていると、後ろからお世辞にもセンスが良いとは言えないトレーナーのロン毛男子が現れ
可愛らしい彼と何やら話している。
恐らく二人は知り合いなのだろう。
見知らぬ人から解放されたと思ってなまえがほっと一息ついたのもつかの間。
今度はロン毛の彼がなまえに話しかけてきた。
「うわっ、可愛い!
一緒に雪合戦しようぜ!みたいな!」
「兄ちゃん…次郎兄ちゃんがいないっす…。」
「次郎はほっとけ!みたいな!」
(何この人たち…ちょっと怖い!!)
見知らぬ男に囲まれ、怯えていたその時
後ろから声がする。
「そこで何をしてるんですか?!」
驚いて振り向くと。
ダッフルコートに身を包み、マフラーを巻いた
私服姿の守部が腕を組んでナンパ男達を睨み付けた。
「彼氏と待ち合わせかよ!」
「兄ちゃん…早く次郎兄ちゃんを探すっす。」
守部の有無を言わさぬ迫力に。
ナンパ男達は立ち去った…。