万事屋

□眼鏡の観察力と突っ込み力
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銀さんは神楽ちゃんが好き。

神楽ちゃんは銀さんが好き。



いつも一緒にいる僕が気づいているのに、
当人同士は全く気がつかない、困ったもんだ。
僕は、あんたらに幸せになって欲しいってのに。



先日、新八は神楽と銀時の帰りを待っていた
これはいつものことだ
大概、パの付くチンコ屋に出掛けている
いつもと違うのは神楽の様子だった


「おいぃ、新八。」
「どうしたの?神楽ちゃん?」
話しかけたくせに神楽はうつむき黙っていた
「神楽ちゃん?大丈夫?具合悪い?」
新八が、そう聞くとコクッと頷き
「…胸が苦しいアル。」
神楽がそう言って胸元を押さえる
「ごめん!!気づいてあげれなくって!!今、お医者さんをっ!?」
医者呼ぼうとした時、神楽が新八の腕をつかむ
「新八は大丈夫ネ…何で、銀ちゃんだけ…?」

ん?

「え、えぇっと?神楽ちゃん、どんな時苦しいの?」

新八は、まさかと思い神楽に確認した

「銀ちゃんのこと考えると心臓が、握りしめられたように苦しくなるアル…」

「ほ、他にはっ!?」

「銀ちゃんに名前呼ばれると、動機がするアル…ウッ!!」

神楽が、胸を押さえ苦しみ出す、

「そ、それから…銀ちゃんと目を合わせると、泣きそうに…ウガァァァァァッ!!」

新八は、目眩を覚えた

神楽は、まだ苦しんでいる


「ちょっとォォ!!神楽ちゃァァん!!無自覚過ぎィィ!!」

我慢ならず新八が突っ込む

「くっ、苦しいアル!!」
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