その他

□欲目があるにしても酷い
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真っ赤な夕陽が夜を連れてきた

ネオンが眩しいこの町では星に遇うことが難しい

だが人工の輝き出会っても隣に誰か居てくれれば

それはそれで美しい





「「げっ!!」」


似ているものは喧嘩すると言いますが、

銀時と土方は、居酒屋のカウンターで顔を合わせた。


「またかよ。何?君たちはストーカー組に変わったわけ?」

余裕を見せるかのように銀時が嫌みを放つ

「なったとしてもお前になんかストーカーするかっ!!」

眉間のシワを深くして応戦する土方


「「……。」」


しばらく、無言で黙々と酒を飲む二人

それは段々と飲み比べへと変わった…




「なァーなァー?」

口内に広がる血の味がを感じながら銀時が言葉を放つ


べろべろに酔っぱらい二人は公園に移っていた

飲み比べが殴り合いになったからである


「…んだ?」

土方はめんどくさそうに口を開いた

こちらも、口内に血の味があった


「土方くんさァ〜総一郎くんのどこが好きなのォ?」

銀時は、そう言うと地べたに寝転んだ

「ハァ!?」

土方はデカイ声を出した

「だーかーらー!!何処に恋しちゃったのォ?」

銀時の表情は土方には確認出来ない

「…そう言うテメェはどうなんだよ?」

土方はたばこに火をつけ、神楽とのことを聞き返す


「そォさねェ。俺は懐かれてると思いきや、懐けられてた所かな〜?」

ははっと笑ながら銀時は楽しそうだ

「尻に敷かれてんじゃねェか。」

土方の声に

「お前も充分そう見えてんぞ。」

銀時が続ける

「そうかもな。」

フーゥと、紫煙を履き土方が言葉を続ける

「いつからなのか、何処になのかわかんねェうちにあいつに振り回されっぱなしだ。」

土方も銀時と距離をあけ地べたに寝転んだ

「この年になって恋愛するなんて思わなかったわァ。」

銀時は神楽を思い出していた

「確かにな。まぁありがたいことなんじゃねぇの。」

土方は沖田を思い返す

「いい年こいて、…。なんでもねェ。」

銀時は言葉を濁した


会いたくなったなんて、こいつに言ってどーすんだ!!


「まぁうちの神楽ちゃんが一番かわいいって言いたいわけ。」

銀時は、当たり前のように言葉を続けた

「ふざけんな、うちの総悟が一番だ。」

土方がすかさず訂正を入れる

「はァ〜?一番はうちの神楽ですゥ〜!!」

「馬鹿か!?総悟ほどの色気あるやつはいねぇんだよ!!」

「うちの神楽は寝起きとか半端ないかんね!!マジで。」

「それを言うならうちの総悟の方がスゲェから!!」


「「あぁん!?やんのかこらァ!??」」








こうしてうちの父ちゃんパイロット的な言い合いが続きある意味伝説ができた。
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