夢なら覚めようか

□止まれ歯車
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『おいおい。
鎖につながれて檻に入れられてる
俺に何言ってんだ?
こっちにゃ情報ってのがねぇんだ
説明しやがれ』


「見ての通り
白ひげの2番隊隊長がここに居る
海軍との全面戦争よ」

『名無しさん!!
お前…まさか…』

「ごめん、ガープさんちょっと
黙ってて、今取り込み中」

『よりによってクロコダイルと!?
お前はルフィと結婚するはずじゃ!
わしゃぁ許さんぞ!』

「…。
お断りします


ガープさん、エース君と大切な
お話があるんでしょう!?
どうぞどうぞ続けて!」

『…』


「で、クロコダイル
あんたもその戦争参加しなさいよ」

『『…』』

「白ひげさんと手を組んで戦って」

『誰に言ってやがる?
俺が白ひげと組むだと?
いくらてめぇでも許さねぇぞ』

「うるさい!!
じゃあ、もういいです。はいはい
不本意だけどトラファルガーと
ユースタスさんペアに頼むしか…」

『てめぇ…

なんだよそいつらは』

「今朝まで私、体を入れ替えられて
拉致されてたんだからね!
クロコダイルは私を助けてくれない上に
そんな奴に頭下げさせるのね
可愛い恋人を!はいはい分かりました」

『おい。待ちやがれ
どういう事だ!?
落つけ馬鹿女』

「シャボンティ諸島で
不意をつかれたというか…
まさかのタス屋とシャンブルズ
されちゃってさ〜
そのまま私を人質にとって
逃げられたって話よ!」

『タス屋?
南の海のルーキーか?』

「そうよ!あんなチューリップ野郎と
この乙女の体が入れ替えったという
悲劇に貴方は許さねぇだと!?
黙ってエース君救出しなさいよ」

『何もなかったんだろうなぁ?』

「は?何が?
私が生きてた事?
なんか元気でごめん」

『そういう意味じゃねぇ

まぁ、いい

戦争か…面白そうじゃねぇか』

「頑張って脱獄してね」












『ジジイ、そこで恐ろしい会話が
繰り広げられてるぞ?』

『…よりによってクロコダイルとは…』

『ジジイ…お前何しに来たんだ?』

『あぁ、そうじゃった!
エース!なぜお前は海兵に
ならんかったんじゃ!!!』

「ちょっと!ガープさん?
なってしまったもんは仕方ないよ。
これからエース君をどう救うか
それに限りますよ?」

『…。
何故そこまでエースに肩入れする?
わしならともかくお前とは何の関係も?
まさか…


エースとも!?』

「ずーっとクロコダイル様命なんで
それはナイナイ!アリエナイ
ただアラバスタで何回か同じ釜の飯
食ったの!だからもう友達でしょ?」

『だが、わしらは…』

「関係ない。
失ったものは戻らない
見ての通り、私の彼は投獄されてる
それだけでも辛いのに
エース君は処刑だよ?もう帰ってこない
ま、悪さするから捕まるんだけどね」

『ぶわっはっは!違いないのぅ』

「悪さばっかりして馬鹿だよねぇ」

『好き勝手言ってくれるじゃねぇか
枯らされてぇのか?』

「溜まりに溜まってんのね?
大丈夫!ちゃんと癒すから♪」

『…

殺すぞ』










『ジジイ!
あいつ何しに来たんだよ』

『…。
孫といい、エースといい
弟子の名無しさんといい…
いったいわしはどうすれば
いいんじゃ…』

『いや、名無しさんは海兵だろ
ジジイが恋路の邪魔するなよ
海軍は恋愛も禁止なのかよ』

『黙れエース!!!!!
相手が相手と言っとるんじゃ!
わしゃ許さんぞ!!』











「では、マリンフォードで会おうぞ
きっときっかけがある
御武運をお祈りいたします

あ、な、た」キャッ


『…気味が悪いぜ
干からびてぇのか?』

「照れちゃって!このこの」










「ガープさんお話終わりました?」

『話した気がせんかったぞ!』

「そうですか?
ま、帰りましょうや
私サカズキさんが倒れたから
大将代理なんですよ今
長く本部空けるわけには
行かないので」

『そうだったな』




私はガープさんを連れて本部に帰った
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