夢なら覚めようか

□あなたの居ない日々
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書類が終わって時計を見ると
日付が変わりそうだった。
こんなにオフィスワークで
残業したのは生まれて初めてだ。

「ありがとう。サカズキさん
本当感謝としか言いようがない
ね!今日の晩御飯私の奢りで
食べに行かない?」
『フン。馬鹿にするな。
名無しさんはわしの部下じゃァ
わしが出しちゃるわい』
「ヒューヒュー!ヨッ!男前!
じゃ、着替える時間もないし
このまま行きますか」




一瞬サカズキさんの顔が歪んだ。
勘が鋭いな〜










ゴンッ!

痛いな〜(¬_¬)

『飛ぶなら飛ぶと言わんかい!』
「察してた癖によく言うよ。
歩いてたら明日になっちゃうし」
何時もの酒場に飛んだ。
ここ、和食ないんだよね〜


「マスター!今日のオススメ二つ」



なんかよく分からない料理が出てきた
意外に美味しいんだよねコレが。




「ねぇ、七武海どうするつもり?
誰か勧誘でもしたの?」
『急に空いた穴やけのォ
こっちもまだ何も決めちょらん
政府も頭を抱えちょるわい』
「ふーん。
ま、七武海とか興味無いし
世界一の剣豪だっけ?あれさぁ
海賊なの?ボッチじゃん」
『鷹の目か…
わしは剣士やないけぇ知らんわい』
「サカズキさんが剣持ったら
溶けるしね。プププ」
バシッ!痛い。
『何が可笑しいんじゃァ!』
「叩かなくても…
クロコダイルだけじゃ無い。
闇は深い。もう一回よく考え直す
必要も有るかもね?」
『…。
わしは悪を根絶やしにする』
「いや、根本的に悪とは何なのかを
よく考えよ?一緒に。
取り返しの付かない事になるよ?
根絶やしにするどころか
増殖したら大変でしょう?」
『…。あぁ。分かったわい』
「いい?サカズキさんはまずは
程々にするべきよ何事も!!
大体視野狭過ぎだからね?」
『あぁ。自分でもよう分かっちょる』
「サカズキさん変わった。
あ!もちろん良い意味でね。
何年か前までは…
痛いやつだったよ?まじで」
バシッ
『何が痛いやつじゃぁ
言うてくれるのォ!』
「パワハラ反対〜
でもこうやって何でも言える
ようになったのもサカズキさんが
変わってくれたおかげよね?
初めて会った時のサカズキさんに
言ったら間違いなく瞬殺されてたね」
『お前、飲み過ぎじゃァ
今日は名無しさんらしくないのォ』
「そう?飲み過ぎ?
いや、さっきからサカズキさんが
2人いるなぁとは思ってたけど…」
『それを飲み過ぎっちゅうんじゃ
バカタレ!!』
「ヒック。
明日会議で二日酔いのせいで
口からケルベロス出すのもまずいし
帰りますか?」
『あぁ。』


私達は帰った。











はず。




正直覚えてない。







昨日、何話してたっけ?




ってかここ…





サカズキさんち?
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