10/11の日記
16:54
草試合 3
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ネタバレ注意。
森「あっという間に追いついた…」
笠「小金井すげぇな…」
黒「先輩かっこいいです…!」
森山たち三年組は小金井がテニスをしているところは初めて見るため驚き、他の1年は黒子に同意し、うんうんとうなづく。
このあと、お互いサービスキープし、5-5となる。
大「草試合で5-5までくるのって久しぶりじゃないか?」
菊「確かに」
謙「そうなん?」
菊「他校の人と草試合するとき大体、慎兄が圧勝だったからなぁ。…まぁ、別名がついてからは他校の人と草試合することめっきり減ったんだよね…」
白「そうだったんか。まぁでも、財前も四天宝寺の天才やからな。どっちが勝つんか楽しみやな」
財前と小金井、勝つのは一体どっちか。
第11ゲーム、財前のサーブだ。
財「大したことない、言うたこと撤回するっすわ。レギュラーで全国区だったってだけありますわ」
小「撤回してもらえて良かったよ。それと元・レギュラーだよ。それに全国区って言っても中学時代の話。今はテニスはたまにやってる程度だよ」
不二たちの話は試合をしていても財前たちの耳には入ってきていた。
第11ゲームは、財前がサービスキープをする。6-5となり、次財前がブレイクしたら財前の勝ちだ。
乾「30-0!」
財前が2ポイント連続してとる。あと2ポイントとればゲームセット。
だが、小金井も負けてはいなかった。小金井も2ポイント連続してとって追いつき、30-30と同点にしたあと華舞を出し30-40と逆転。
菊「次、慎兄がポイントとればサービスキープで6-6となる…!」
緊迫とした空気の中、ラリーが続く。すると小金井が構えをとる。
財「(!技がくるんか…?だとしたら次こそ打ち返したる…!)」
小金井が技を出す構えという財前の読みは当たっていた。だけど、小金井の方が一枚上だった。
ポン…ポン…
財「ど…ドロップ…ショット…」
小金井はドロップショットを出して決めたのだった。
乾「ゲーム小金井。ゲームカウント6-6!…小金井先輩、このまま終わることも出来ますが…どうなさいますか?」
草試合なためこのまま終わることも出来る。そのため乾は小金井にどうするか尋ねた。けど、財前はムスッとして拗ねていた。
白「あかん。財前の奴拗ねとるわ」
不「このまま終わるの嫌なんじゃない?」
菊「だけどさ、慎兄が何ていうかだよね」
小金井が何というか皆気になっていた。
小「んー、このまま引き分けもありだけど…。…ねぇ、決着つけたい?」
財「!…決着つけたいっすわ」
小「そっか。…乾、タイブレークやるから引き続き審判よろしく!」
乾「分かりました」
タイブレーク決定。そのことに財前は少し嬉しそうにした。
タイブレークは、サーブは2本ずつで交代だ。第12ゲーム目のときは小金井だったため、財前からのサーブとなる。
タイブレークもいい勝負になり、5-6と小金井がマッチポイントだ。
財「…負けないっすわ」
そう呟くと財前は逆をついて決めて6-6とする。6-6となった場合タイブレークは、2ポイント差をつけた方が勝ちとなる。
6-7…8-7…8-9…10-9…10-11…
お互いとってはとられての繰り返しでなかなか決着がつかない。
だけど、16-17の再び小金井がマッチポイントのとき
財「あっ…しまっ…」
財前が返したボールがロブになる。
そして
バシンっ
小金井のスマッシュが決まった。
乾「ゲーム小金井。ゲームカウント6-7で小金井先輩の勝ち!」
ギリギリで小金井の勝ちだった。
財「ちぇ…負けてもうたか」
小「いや、でも危なかったよ。俺が負けてたかもしれないし。さすがレギュラーってだけあるよ、財前」
財「先輩もさすがって感じっすわ。…次またやってもらってもええですか?」
小「機会があればいいよ」
微笑みながら小金井はそう言った。
試合を見ていた白石たちの「財前が珍しく自分から誘っとる…!」やら不二たちの「小金井先輩が他校の人にあぁ答えるの珍しい!」が聞こえるのだった。
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