10/23の日記

23:25
草試合 5
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謙也さんとの試合。

ネタバレ注意。

















小「あ、さっき言い忘れたけど、2ゲーム…いや3ゲーム先に取った方が勝ちでいい?少し休んだとはいえさすがに二試合目も1セットマッチはキツイからさ」
謙「おん!無理言うてもうたしそれで構わへんです!」
小「OK!乾、引き続き審判お願いしてもいい?」
乾「大丈夫です」

乾審判の3ゲーム先に取った方が勝ちということになった。

サーブは謙也から。小金井はサーブを難なく返すが

小「えっ?は…やっ!」

謙也がボールを取りに行くスピードが速かった。そして、返球が決まる。

月「あいつのボールを取りに行くスピードが速いな…」
不「そうか、先輩たちは四天宝寺と不動峰の試合見てなかったですもんね。彼は、とにかくスピードが速い、です」
降「先輩、大丈夫かな…」

降旗は心配そうに小金井を見た。

その小金井はというと、謙也の足の速さに驚いていたが次第に目をキラキラさせた。

小「すっげぇ!あんな足が速いやつ初めて見た!びっくりしたよ!」
謙「浪速のスピードスターとは俺のことや!あ、です!」

謙也がそう言うと、小金井が口元に手を当てて後ろを向いた。僅かだが身体がぷるぷる震えていたが。

日「あ、あいつ笑ってんな…。いやまぁ、何でかは分かるけど」
月「やっぱり我慢できなかったみたいだなー」
土「というか、悶えてるんじゃない?火神みたいな敬語だから」
誠-火・小・土「あぁ、納得(です)(コクコク)」
火「…何か納得出来ねぇ」

誠凛メンバーは火神以外納得し、青学メンバーや笠松たち3年も何か納得した。謙也たちには理由が分からなかったが。

謙「えっ?えっ?もしかして笑われてるん!?」
財「自分で浪速のスピードスター言うたからやとちゃいます?」
謙「別にええやろ!」
白「というか謙也、お前二回程敬語何か変やったやろ」
謙「やって、あの人先輩やしマズイ思うて慌ててたんやもん!」

謙也たちは謙也たちで言い合っていたが。

流石に試合が進まないため、乾が小金井に声をかける。

乾「小金井先輩、そろそろ…」
小「…あぁ、ごめんな乾。君もごめんなー!君の敬語がさ後輩と全く同じでさ可愛くて可愛くて」
謙「可愛い!?ちょ、俺男ですよ!?」
小「うん、分かってるよー」


火「ちょっ、小金井先輩それって俺も可愛いって意味っすか!?」

火神が騒ぐが黙っとけ!と日向に怒られる。

小「あーうん。可愛いって思ってた!今度さ、この前食べたいって言ってたぜんざい奢るからそれでチャラにしてくれ!」

ぜんざいに財前が反応するがそれに気づいたのは四天メンバーだけだった。


ようやく、ゲームが再開され謙也がサービスキープし2ゲーム目は小金井がサービスキープしてゲームカウント1-1となる。

大「ゲームカウント1-1か」
菊「慎兄、俺よりは体力あるけどこの試合が3ゲーム先取とはいえ、一試合目がタイブレークまでいったしな…」

体力面での方が心配だった。

白「お、アレ外すんか」

残りの四天宝寺は白石と同じ反応。そして他は、謙也が何かを外していることに気づく。

小「パワーアンクル、か」
謙「おん」
小「ってことは、こっからが勝負、だね!」
謙「そうや、です」

小金井のプレーは財前のときに見ているし、そして2ゲーム目終わって改めてパワーアンクル外そう、謙也はそう思ったため外した。


3ゲーム目は、パワーアンクルを外したことにより謙也のスピードが更に上がった。
それに小金井はついていくのが精一杯だった。

だけど


”万全の状態ならそんなことはない”


青学三年組はそう呟いた。


白「それって…どういうことなん?」
不「一言で言うと、万全の状態だと彼のスピードに完全に追いついてる、だね」
手「小金井先輩は、高校で競技がバスケに変わったとはいえ、基礎練などキチンとこなしているみたいだしな」
日「…まぁ、カントクのメニューについてこれてるしな」
月「バスケは試合で結構走ったりするしね。体力も必要なんだ」
大「ちょっと話ズレたけど、要するに財前との草試合の疲れがまだ残ってる、ってことなんだ。まぁ、見てたらそれは分かるとは思うけど」
白「確かに疲れがまだ残っとるって感じやもんな。やけど、それとどう関係があるんや?」
菊「慎兄は、財前との試合でパワーアンクルとパワーリストを外して乾に預けたままで、付け直す暇なんてなかった。まぁ、付け直す暇があったとしても付け直さなかっただろうし。言いたいことは、'本気'の状態なのにパワーアンクルを外した忍足のスピードについていくのがやっとなのは変ってことだよ」

パワーアンクルを外す前でも最初は仕方ないとはいえ、何とか追いついてるってことも変だったのだ。

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