11/18の日記
16:04
草試合 7
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ネタバレ注意
第4ゲームは、小金井が何とか立て直し、サービスキープした。そして、第5ゲーム目。このゲームを取った方が勝ちとなる。
15-0…30-0…30-15…30-30
取って取り返しての繰り返しだ。
そして
バシンっ
謙「よっしゃ!」
謙也のショットが決まる。
40-30となり謙也のマッチポイントだ。
大「マッチポイントか。でも…」
菊「うん、そうすんなりとは取らせないよね、きっと」
小金井の体力切れも時間の問題。
だけど、そう簡単には終わらせないだろうと大石と菊丸は思った。それは、他の青学メンバーも同じことを思っていた。
その予想は的中し
バシンっ
小「よしっ!」
今度は小金井のショットが決まり、40-40とデュースに突入だ。
財「…何か先輩楽しそうやわ…」
自分とやったときよりも楽しそう、財前はそう思った。けど、そのことに菊丸は気づく。
菊「ん?財前とやってたときもさ、途中から楽しそうだったよ?あんな楽しそうな表情をしてるの俺たちとやったとき以外で見たの久しぶりだったし」
財「!そう…なんすか?」
菊「うん!…ねぇ?」
菊丸の問いかけに青学3年組はうなづく。乾は審判をしているが、気持ちは同じだった。
小金井の体力もそろそろ限界に近い。そのため、一気に決めようと小金井は思った。
ポンっ…ポンっ…
謙「…ドロップ…」
ドロップショットが決まり、40-Aと小金井のマッチポイントとなる。
リ「…次、小金井くんが決められなければ小金井くんの負けね」
日「カントク、それって…」
リ「えぇ、小金井くんの体力が切れる寸前まで来てるわ。本人も薄々気づいているはずよ」
つまり、再びデュースになったら小金井の負けが決まる。
小「(やっばいな…次の一発で決まんないと完全に体力切れるな…。…最後、一か八かでちょっと試してみるか。失敗したらまぁそれはそれでってことで)」
白「…先輩、何か考えてるんやないか?」
不「うん、多分何かする気だと思うよ」
白石が小金井が何か考えていることに気づき不二に問いかけ、不二も白石と同じく気づいていたため、うなづく。青学メンバーと誠凛メンバーも気づいていた。
ラリーが再び続いているが、小金井は何とか食らいついている感じだった。だけど、そのラリーも終わりを迎える。
ポーンと小金井が打ったボールがロブだった。
白「おっ、チャンスボールやで謙也!」
謙「んなもん、分かっとるわ!」
謙也はスマッシュを打つ。…だけど、小金井はラケットを左手に持ち替えてボールを打ち返すため走る。
白「ラケットを左手に持ち替えたっちゅーことは…」
財「二刀流…すね」
何とか追いつきボールを返した。
謙「!?」
だが、二刀流ではなくロブを打った。その際、バランスを崩し倒れ込む。謙也もまさかロブだとは思わなかったため、驚く。
大「ロブ!?」
菊「えっ!?何で!?」
不「…もしかして、これ…かな?」
木「コガの考えは、きっとこれだ。左手に持ち替えてるのに、二刀流を打たなかった…。多分、何か工夫したんじゃないか?」
白「工夫…ですか。やけど、謙也のスピードやったら追いつけますよ」
白石の言う通り、謙也は地面に足が着地した瞬間走り出し、追いつく…が
謙「えっ、何やこれ…ただのロブやなかったん!?」
ただのロブじゃなく、華舞を組み込んだロブだった。
謙「(…なるほど、華舞を組み込んだっちゅーことか。やけど、打ち返したるわ)」
謙也は華舞が組み込まれたロブを打ち返すものの、回転が通常より早かったためネットに引っかかる。
乾「ゲーム小金井!これにより、ゲームカウント2-3で小金井先輩の勝ち!」
小金井が何とか勝利したのだった。
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