Dream.GATE7~Hydrangea~
□西陣高校へ。
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「行ってらっしゃい、また後できっと会える」
「はいっ、幸村さ、んっ」
幸村さま、そう呼ぼうとした途端キスされてしまった。
「今生では身分も何もない。様付けはこれを機にやめよう」
そうほほえまれてしまっては、抵抗は無理に違い。
「はい。幸村さん」
「…さん、ですか」
「ふふ、こればっかりは抜けないので勘弁してください」
「仕様がありませんね」
「今生でもアツイなぁ、あそこは」
「けどイイな」
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「チカさん」
家に行くと、玄関に全員揃っていた。
「おはようございます。はな様、今日も可愛らしいです」
「?ありがと」
「可愛らしい…」
感動してジーンとしていると、頭をはたかれた。
「さっさと行け。遅刻する気か」
「橘さん!はい、行きますね」
「お気張りやす」
「京ことば…!」
なんともいえないが、とりあえず歩を進めた。はな様も共に行くらしい。
何やら考え込み顔が赤いチカさん。おそらくはな様関連。
そこではな様に話しかけられうろたえていると、後ろから何かが来てドカン!となった。
偃月さんだ。
てことは。熱くなる頬。
はな様が声をかける。
「おはよ」
「おはようございます」
さっと、そばの木の裏に隠れた。
3人は会話をする。
偃月が出ている=家光が動いている。
「偃月が申し訳ありませんでした」
「い…いえ、もう慣れましたか新しい保育園」
「ええ、みなさん優しくしてくださいます」
そういつわて声をかけられ二人に見えた【どじっこ】の文字。
私からは丸見えでした。かわいいなぁ、幸村さん。
と、園児の元へ向かう途中、園児からは見えない角度でまた、キスをされてしまった。
真っ赤なチカさん、私も負けてませんよ。
ここで、はな様とも別れた。