Dream.GATE7~Hydrangea~
□眠りのあの子
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致佳人side
次の日、架夢は休みだった。
はなさんもシュンとしている。
「起きられないで眠り続けるって…どんな感じなんだろ」
学校に着くと、夕に首を傾げられた。
「架夢は?」
「今日は休みだって」
「そっか…淋しいね」
シュン、としてる夕。
いや、まさか、もしかして。
「ゆ、夕聞いてもいい?」
「?なに?致佳人」
「架夢が好きなの?その、恋愛的な意味で」
そう聞くと少し固まって、ふわ…と顔を赤くして頷いた。
「そうなんだ!」
どうしよ、幸村さんがいるのに!
でも夕と架夢も絵になる…じゃなくて!それに架夢は夕のことまだあんまり、好きじゃ無い…みたいだし。
「うん。がんばるよ、僕(好きだなんて甘くない。捕らえて逃がさないようにするんだ。欲しいからね)」
カララ…と戸を開けると。
「おうチカちゃん。行くぞー」
「早くしろ居候」
「え?え?え?」
なんで皆さん揃って玄関に?
「架夢のお家に行くんだよ、致佳人」
「…えええ?!」