遥貴

□嫉妬
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アヤノちゃんの提案で、いつもの4人そろって屋上でお昼を食べることになった。
「遥〜、先行ってるよ!」

僕は先生のところに用事があって後から行くことになっていた。
用事を済ませ屋上に行ってみると、

「〜を手伝ってくれっていってんの。」
「めんどくさいっていってんだよ!そもそも、あんたが考えたことだろ。」

貴音と伸太郎が喧嘩してるのはいつものことなのに、なんだか腹がたった。
悶々としながら屋上の入口にたっていたとき、

「遥さん? どうしたんですか?」

あとから来たアヤノちゃんだった。
そのとき、つい僕は

「今日は、伸太郎と2人でお昼食べてもらえる?」
「えっ? 遥さんどう、、」

アヤノちゃんの言葉を聞かず、僕は貴音の手をひいて教室へもどった。

「どうしたの、遥?」

貴音は驚いているようにみえた、

「伸太郎と何話してたの。」
「それは、、、」
「僕には、言えないことなんだ。」

その言葉に貴音は大きく首を振って否定する。

「ごめん、遥を悪い気持ちにさせたのは謝る。」

そう言って、貴音はキスをした。

「そっその今のは謝罪の意をこめてだな、、、」

キスのおかげで今までもやもやしていた気持ちがすっきりした。

「ありがと、貴音。 」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

翌日
いつも一緒に行っている貴音が用があるというのでひとりで学校にいった。
いつも通り、教室のドアを開けると

「「「HAPPY BIRTHDAY 遥(さん)」」」
「昨日、伸太郎と話してたのはこのことだったんだ。」
「ありがとう、皆。」

伸太郎と貴音のことが何でもなかったことにホッとしてでも、

「貴音が他の男と一緒にいるのは許せないな。」
そう言うと貴音は真っ赤になって、ちょっと反抗的に

「遥しか興味ないもん。」
「僕も貴音にしか興味ない。」

そう言って2人して笑った。

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