遥貴
□結婚式
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「貴音、やっぱり僕も一緒にいかせてよ。」
「大丈夫、アヤノちゃんいるし。」
「でも、、、」
「だーかーらー、遥にはちゃんと一番綺麗なところをみてほしいの!」
「貴音…」
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結婚式当日。
とりあえず、式は滞りなく終わり次は披露宴だ。
「続きまして新郎新婦の恩師である、楯山研次朗さんです。」
「とりあえず、結婚おめでとう。
なんだ、誓いの言葉じゃないが 病める時も健やかなる時も、、、たとえ死が2人を分かったとしても互いに想いあってればなんとかなる。 幸せになれよ。」
先生らしい言葉だった。
「これから、新郎新婦によるキャンドルサービスをさせていただきます。」
それぞれのテーブルをまわって最後に着いたのはアヤノちゃんと如月兄妹のいる席だった。
「貴音さん、本当よく似合ってます! 、、、伸太郎もなんかいいなよ!」
「あぁ、いや、、、、」
煮え切らない態度に私は
「文句でもあるんですか "ごーしゅーじーん" 」
その言葉に反応したのは伸太郎ではなく遥のほうだった。
「貴音の "ご主人"は僕だよ。」
「そっそんなの分かってる、、」
なんだかんだでキャンドルサービスを終え。
残るはブーケトスだけとなった。
「貴音、変なとこ飛ばさないでね。」
遥にバカにされつつなげたブーケの行く先は、、、
アヤノちゃんだった。
彼女はブーケを抱きかかえながらこっちへ走ってきた。
「ありがとうございます、貴音さん!私の結婚式には必ず呼びますね!」
そんな会話を聞いていた先生が、
「アヤノ、お前の結婚なんて認めんぞ!」
「お父さんは黙ってて。」
そんな2人をみて、遥と笑った。
いつもと変わらない、けどいつもより特別な日。