遥貴
□お泊り
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「いらしっしゃい、貴音。」
結局、遥の家に泊まりに来た私は笑顔の遥に迎えられた。
3連休の中日である今日、遥の家に泊まり、次の日に帰る予定だ。
「どうしたの、貴音? ボーッとして。」
「な、なんでもない!」
遥の笑顔にみとれていたなんていったらぜったい調子にのる。
なんだかんだで、ゲームをしたり、ダラダラしたりしていつの間にか夜になっていた。
遥の作った夕飯を食べたあと、それぞれ風呂にはいった。
お互いに別々の布団に入って、電気を消すと、
「ねぇ、貴音。 こっちこない?」
遥の寂しそうな声が聞こえた。
どうにも、その声に弱いらしい。