遥貴

□お泊り
1ページ/3ページ



「いらしっしゃい、貴音。」

結局、遥の家に泊まりに来た私は笑顔の遥に迎えられた。

3連休の中日である今日、遥の家に泊まり、次の日に帰る予定だ。

「どうしたの、貴音? ボーッとして。」

「な、なんでもない!」

遥の笑顔にみとれていたなんていったらぜったい調子にのる。


なんだかんだで、ゲームをしたり、ダラダラしたりしていつの間にか夜になっていた。

遥の作った夕飯を食べたあと、それぞれ風呂にはいった。

お互いに別々の布団に入って、電気を消すと、

「ねぇ、貴音。 こっちこない?」

遥の寂しそうな声が聞こえた。

どうにも、その声に弱いらしい。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ