bloodrabbit
□第三章
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「よし、完璧だ。」
「…こ、これは…」
ルキーノは自慢げに言った。
鏡に映った男装姿の私に。
あれから強引に連れ出された私は街中に佇む怪しい店で店員に手早く性転換されてしまった。
再び鏡を見てみる。
髪は薄茶色のオールバックでウイッグだけど地毛みたい。
服はマフィアと呼べない結婚式で身に着けるようなフォーマルなネイビーのスーツ。
靴は黒の革靴で160cmを補うように5cmくらいのインヒールが入っていていつもと眺めが違う。
本当に完璧だと思う。