*Osomatu*
□I'll give you my ___.
1ページ/2ページ
「ジングルベールっ、ジングルベールっ、すっずっが〜鳴るぅ〜!!」
「…十四松…もうちょいボリューム下げてくんない…?もし猫来たら逃げる…」
「わはー、ごめんね一松兄さんっ」
ジングルベールっジングルベールっ、と今度は控えめな音量で歌いながら、十四松が柊でクリスマス風に飾られたバットを持って出ていく。
物騒なことだけはすんなよー、と声を掛けて見送った。
「いちまぁーつ?折角のクリスマスだ、キャッツ達が聞き惚れそうなソングでも提供し「結構ですてか構うなクソ松」…ハイ」
「お前ら仲良いね〜」
「フッ、そうだろうおそま「良くないから」……ぐすっ」
僕からしたら一周回って仲良いの部類だわ、と心の中でつっこみながら就活情報誌のページを捲る。
この時期忙しいしアイドルのマネージャー関連の仕事期間限定でやんないかな、なんて思ったけど無さそうだ。
「…俺はブロークンハートを抱えてさすらって来るぜ…」
「散歩行くの?だったら僕買い物行きたいから荷物持ちしてよ痛松兄さん♪」
「お、おう…構わないぜ?」
やったぁたくさん買っちゃお〜、とかなんとか言いながらカラ松を引っ張ってトド松が元気に階段を掛け降りて行く。