*Request*

□緑の毛糸
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朝起きたら、半猫化していた。

自分でも何を言っているのか分からないけど、頬をつねってもこのクソ寒い季節に頭から冷水を被っても、現実だった。
ちゃんと痛かったし寒かった。
やばい風邪引きそう。
とりあえず今、あまりに寒いので半纏を2枚くらい被って押し入れに隠れている。
時間はまだ5時、他の兄弟達はまだまだ夢の中のはず。
一番見つかりたくない奴から逃げるにはどうしたら──

「…んぇ?何でチョロ松そんなとこにいんのー?」

「うわぁああぁぁぁぁぁあっ?!!ななな何で起きてんの兄さん!!!」

「しーっ、他の奴らが起きちゃうでしょ。何でって、チョロ松が隣からいなくなったら寒くなるし起きるよ普通」

「いや普通じゃないレベルだよ兄さんは」

最っ悪、一番見つかりたくない奴が起きてきた。
…っていうか、

「何で僕がここにいるの分かったの?閉めといたのに…」

「え、長男スキル。なんか分かんだよな、チョロ松の場所は。…まぁ、恋人ってのもあるけど」

「ちょ、朝から盛んなクソ長男!!どこに手入れて…!!」

「…えっ」

「え?……あっ」

「……」

「………」

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