*Other*
□そろそろ夜は寒いから
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【拍手SS】
(おそチョロ)
最近、寝る時おそ松兄さんが近い。
寝返りをうって…ってことなら分かる。
でも、そうじゃない。
僕にくっついてる、と言った方がいいくらいに近いのだ。
明らかにわざとじゃないか。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。
「…ねぇ、兄さん。最近寝る時近くない?」
思いきって、疑問をぶつけてみる。
すると、兄さんは一瞬ぽかん、として、すぐににやっと笑った。
「あ、気づいちゃった?そ、あえてくっついてるよ」
「えっ…、でも何で…それにトド松も兄さんの隣じゃ…」
「ん〜、だって最近夜は寒いじゃん。トド松だったら絶対ドライモンスター発動してくるし。それよりは照れて毒づきながらも許してくれるであろうチョロちゃんがいいな〜って」
「なっ…」
図星。
そりゃ、一応恋人同士だしくっつかれたら普通に嬉しいし…って兄さん大好きかよ僕。
そんな僕に、容赦ない追撃。
「それに、チョロちゃんにくっついた方が体だけじゃなくて心も暖かいよ?俺、めっちゃ幸せ」
僕の耳元でそう囁いて、悪戯が成功した時みたいな笑顔。
…ずるいよ、馬鹿。
お返しと照れ隠し、思いっきり抱き着いてやった。
一瞬よろめいて、でもすぐに逃がさないと言わんばかりに抱き締め返してくるんだから、本当、ずるい。
*そろそろ夜は寒いから*
(…今夜は抱き枕確定な)
(えっ)