長編*ハイキュー【日向翔陽】
□1*出会い
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『いったぁ……』
とある平日の帰り道
私は突然自転車に突っ込まれて、尻餅をついていた
幸いにも外傷は無し
ただ、右足首が怖いくらいズキズキ言っている
……まじで痛いんですが
「あ、あああごめんなさいいいい」
自転車から降りてペコペコ謝る男の子
背的に中学生か何かだろうか
『大丈夫、多分』
「多分!?!? い、一応病院行きましょう!! 送っていきますから!!」
『そんな大げさな……』
実際、病院行った方が良いくらいには足が痛いけれど
「大げさじゃ無いですよ!! みょうじ先輩っ!!!」
待って、なんでこの少年は私の名字知ってるの
そしてなんで先輩……
「先輩に万が一あったら困るでしょ!!」
私の両手をぎゅっと優しく包み込む少年
真っ直ぐと私の瞳を見つめてきて、なんだか照れてしまう
ふいっと目をそらしてため息一つ
『分かった、じゃあお言葉に甘えます』
手を借りて自転車の荷台に座った