短編*歌い手

□放課後の教室で、
1ページ/4ページ

(まふまふside)


君があいつに振られた日


僕が君に告白をした






勝ち目がないことくらい、分かっていた




振られたときに告白するなんてずるいって分かってる






君の笑顔を見ていられるならそれで幸せ、なんて



言い訳ばかり探していたんだ






好きだったのに



好きだったなら






正々堂々、戦えばよかったじゃないか








(どうして、今言ったの、)





君の涙が、僕の両手を濡らしていった







(私もう、分かんないよ、)






僕の手を振り払って、走り去る君の背中が鮮明に思い出される
















僕は、





僕だって、どうすれば良いのか、







分からなかったよ、
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ