短編*歌い手

□ショートケーキ
2ページ/4ページ



『るすは、もう少しダサくても良い』




「えー……」








るすを見て紅潮する店員が置いていった紅茶をすすりながら言う



えー、じゃないの








『格好良すぎるの、だから女が寄ってくるの』






同様に、店員が置いていったケーキをフォークで刺す







「うーん、肯定は出来ないけど」





ケーキを口に運ぼうとした私の手を掴んだるす




そのまま、私のケーキを食べてしまった








『ちょっと、』






「なまえとイチャイチャしていれば、

女の子は寄ってこないんだけど、ね」






『…………っ、』






妖艶な笑みで私を捉える



遠回りに、でも確実なアピールだった
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ