日常生活(進撃

□イケメンだろ!
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春。就活から見事切り抜け内定をもらった20歳の青年、エレン・イェーガーは今日から出社である。

ここ、翼会社はゲーム製造メーカーとして最近売り上げを伸ばしている会社だ。
そんな場所にエレンが就職したのには特にこれといった理由はない。
というのはほんの冗談として、自分がゲーマーだからというのが理由である。

さて、翼会社では一体どういったゲームが発売されたのか。
つい一週間前に発売されたにも関わらず、製造が追いつかないと只今絶賛製造停止中のゲーム『進撃のムスカ』が有名だ。
この、進撃シリーズは14歳から大人まで楽しめるアクションゲームで、立体機動装置と呼ばれるガスで動く装置で次々と現れる敵を倒すといったごくごく普通のゲーム……のようにも思えるがそれはやった人にしかわからない楽しさがあるという。
もちろん、エレンはこの進撃シリーズは全部持っている。



「おはようございます。本日から翼会社に勤めます、エレン・イェーガーです。宜しくお願いします」

エレンは自分のデスクへ案内されると荷物を置き、編集長の方へ向かった。


「お前がエレンか」
「は、はい。お世話になります」
「編集長のリヴァイだ。エレンよ、そう緊張せずに力を抜け。言っておくがここの仕事はそう甘くねぇから覚悟しおけ」
「……わかりました」


……なんだよ、この人。超イケメンだろ。


三白眼だけど、その目がすごく凛々しく見えて、カッコよくて、何しろスタイルがいい!


「進撃シリーズは知っている……よな?つか、知らなかったらここにいないだろうが」
「も、もちろんです。自分、進撃シリーズのファンで全作持ってます」
「そうか、なら話が早い。早速だが進撃シリーズの最新作を考えている最中なんだが、お前も知ってるだろうが人気過ぎて製造停止中だ。だから、早目に発売させたい」
「は、はぁ……」


いきなりの制作を任されるなんて思ってもいなかった。普通、雑用からさせるんじゃないのだろうか。

「ちなみに、これを作った方って今、います?」
「ハンジのことか?いるが、それがどうした」
「いえ、その方に進撃シリーズを制作する上でのコツといいますか……聞いておこうと思って」
「ほう、悪くない。だが、エレンよ。俺は別に始めから制作しろとはまだ言っていないと思うが?」
「すみません」
「それでだ。今言ったようにこれを制作しているのはハンジ・ゾエという奴だ。お前にはその助手の仕事をしてもらう」
「わかりました。ハンジさん?はどこにいらっしゃいますか?」
「この列の一番後ろのクソメガネだ」
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