日常生活(進撃

□イケメンだろ!
2ページ/3ページ

「あの……ハンジさん……ですか?」
「え、私?そうだけど、どうかした?」
「今日からお世話になります、エレン・イェーガーです。編集長に新しい進撃シリーズの作成の助手をするようにと言われましたので」
「リヴァイが?ま、いいや。それで、君は何をしたいの?エレン」


編集長、クソメガネだとか言ってたけど結構優しそうな人だ。もしかしたら俺が思う以上におかしな人なのかもしれないが。


ハンジはデスクの引き出しから用紙を取り出した。

「これは、過去の進撃シリーズの設計図というかアイデアかな?この前のやつは……あったあった、これだね。いやぁ、これだけ売れると私も予想してなかったんだけどなぁ」
「俺も発売2日前には並んでたんですけど既に人で溢れかえってましたから。他にない面白さが進撃シリーズにはあると思います」


そう。早い人で一週間前に並ぶくらいの人気作品、進撃シリーズ。
その第一作目は2年前の『進撃のトゥトゥル』。今までにはないゲームと話題を呼び、おもちゃ店には人とは思えない塊ができていたぐらいだ。
そして、今回の『進撃のムスカ』はその第二作目。
え、まだ二作目だったの?と思うかもしれないが実は進撃シリーズには秘密の進撃シリーズが存在する。それは知る人ぞ知るものだ。
主に出回っているのはネットオークション。本来ならネットショッピングに売るものなのだが、一度そこに売った時にバグが生じてネット回線がものすごいことになったからネットオークションなのだ。
とはいえ、ネットはネット。未だにバグが生じることはあるらしい。


それはそうと、俺は何をすれば?


「あの、ハンジさん。俺は何をしたらいいですか?」
「最新作のネタは浮かんでるんだけど題名がねぇ。どうしようかなぁ」
「題名にインパクトがあれば結構売れることがありますもんね。進撃シリーズは特に」
「まあねー。そーだ、エレン。今日、君の歓迎会をしたいんだ。リヴァイの家でね」





「どういうことだ」
「だーかーらー、リヴァイの家でエレンの歓迎パーティーを開くんだって」
「チッ、断る。お前らに俺の部屋を汚されるなんて嫌だしな」
「いいんじゃん、別にさ」


編集長って潔癖症?


確かに、そうっぽい。
こういう仕事している人って机の上が書類やらなんやらで散らばっている印象がある。
だが、編集長のデスクだけは違っていた。ホコリひとつない、書類も散らばってなどいない。とても清潔感があった。


「あの、別に歓迎パーティーなんて開かなくていいですよ。それに、俺は酒に弱いので……」
「え、お酒弱いの?それは残念だなぁ。とにかく、今日はリヴァイの家でエレンの歓迎パーティーだからね!」
「削ぐぞ、クソメガネ」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ