もう一人の人生編 参

第弐拾話【敵と遭遇前。】
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ふかふか ふかふか―――――


今日は彼女の布団よりかは少しばかり硬い布団で寝ています
でもきっと、それは本の一瞬で。





"起きなさい"


はい。



気づけば私は"鬼さん"の横に並んだ隣に座っていた
ここは夢
そう、夢

鬼さん...いえ、鬼灯さん?が居ますから





"おや、もうバレてしまったのですね"





あァ、本当だったのですね
信じたくはなかったのですが...。
では吉良の..あの話も真なのでしょうか?




"...それを知ったところで、一体何になるのですか?"





好奇心です
そう、ただの..





"何自分に嘘を付いてるんですか?はっきり言ったらどうですか。心臓が痛んだと"





...痛く等、ありません
あくまで彼女らしき方ですから、きっと違うと思っております
何故なら、まだお会いしたことがないのでしょう?
なら、別の吉良に似た方かと





"まあ、...彼女であって彼女ではありませんからね。根底の部分は変わりありませんが"





良く分かりません。
私にも分かるよう、ご説明できませんか?




"面倒なので、却下です"





ええ!!?
何故そこで折れてしまわれるんですか!!
もっと熱くなれ((





"まあ修○は置いておいて、貴方の頭の中にいくつかの単語たちが浮ばれたはずですが"





あ、そうです。
聞いたことのない難しそうな単語が沢山頭の中を巡ったのです
あれは一体?




"ろくでなしの色魔 極楽蜻蛉 淫獣 破壊的画伯 白豚"




え?...え?
よ、良く分かりません。




"ああ、お気になさらず。大嫌いな相手のことです"




その相手の方に一体どんな恨みが!?
ものすごく気になりますが、色魔を聞くあたり、最低の奴なのは分かりました




"まあ何れ分かりますよ"




な、なるほど...
あ..瞼が重くなってきました
そろそろ目覚める時なのでしょうか




"そうですね。まあ今回は眠りも浅いため恐らく早めに目を覚ますのでしょうね"




なるほど...眠りの善し悪しで夢の刻は短くなったり長くなるのですね
恐らく布団に慣れていないせいで、良く眠れなかったのでしょう
今度からは眠るにも気をつけてみましょうかね




"あー、最後に一つ。申し上げておきます"




はい?なんでしょうか鬼灯さん
ぼやけて来ている視界を必死に凝らしながら長身の鬼灯さんを見つめる



"私が慕っている方は、希和という方なので吉良さんではありませんよ"







そこで意識は途切れた

真っ暗な世界
手足を動かしてみるも、感覚なし

トクリ トクリと彼女を思い出せば中が音を立てる
私は本当に、どうしてしまったんでしょうか―――――――













ふうと意識が元鞘に戻ってくる感覚を覚える


温かい場所 温かい温もり 少し離れた布団で、寝ている彼女に手を伸ばせば届くだろうか?

...案外すんなり届いた気がした

ふと目をあければ、間近で彼女が私を見ていた
 

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