苦しみの中に
□幼少期
1ページ/5ページ
うまれてから、今日で3年。
親に気味悪がられて3年。
虐待されて3年。
友達もなく3年。
自分が嫌になりはじめて3年。
一度も愛してもらったことなんてなかった。
普通の人間と変わらない容姿を持つ、今2才の弟はかわいがられている。
あんなにも愛されているのに。
母「あぁ、なんてかわいいの」
父「お姉さんとは大違いだな」
母「貴方?私たちの子どもはこの子一人よ?」
そして弟が眠ると、両親ともに、わめきちらし、私を打つ。
時にはバットで。
時には花瓶で。
私は血にまみれる。
自分の髪色と同じ紅に。
そして両親はその姿を悲しみ、泣くのではなく………………
ただ、ひたすら嘲り、笑う。
その目は、殺気に満ちていた。