short story
□ユス‐たったひとつの願いが叶うなら。‐
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優しい表情をした君は今にも起きてきそうで。
“ユチョン、おはよー!”
そう言って、俺を起こしにくるんじゃないかって、何度も思った。
“見てユチョン!サッカーボール買ってきたんだ!”
そう言って、また俺を誘って
2人でサッカーできるんじゃないかって、
“ユチョン、ねむい…”
そう言って、いつもみたいに
俺の体に抱きついて眠るんじゃないかって
“僕のこと好きっ?”
そう言って、
愛を確かめてくるんじゃないかって
そう思ったのに
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