story
□年下彼女と鈍感な彼
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洗い物が終わってリビングに行くと彼はテーブルにもたれかかってうたた寝をしていた。
なんか起こすのもったいなくて、そのまましばらく眺めていた。
少年みたいにあどけない寝顔…
長いまつげ…
透き通った肌…
本当に10歳も歳上なんだろうか。
『何見てんの??』
「え…」
急に彼の目がパッチリ開いてびっくりした。
『何見てんの?名無しさんちゃん』
「ね、寝てるのかなって」
少しぎこちない返事になっちゃった。
『ふふっ起きてまーす』
よかった。彼が鈍感で。
彼の寝顔に見とれてたなんて言えない。
『こっちきて?』
彼が自分の足と足の間をポンポンしてる。
これもいつもの日課。
私は言われたとおり彼の足の間に座った。
『ふふっ名無しさんの匂い〜♩』
そう言ってふわっと後ろから抱きついてきた。
「やめてよっ恥ずかしいっ////」
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