story
□独り占めしたい
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僕の彼女はメンバーもみんな知っている。なんてったって嵐専属のマネージャーだからね。
彼女が初めて僕達に会ったとき、メンバー誰一人として名前を知らなかったんだ。テレビとか疎いみたい。
だからこそ、メンバーみんな一人の女性として彼女と接するようになったんだけど。けど、みんなマネージャーだからって名無しさんにベタベタしすぎだぞ…。僕の彼女でもあるのに!
二宮『最近また綺麗になりましたね?』
相葉『あ〜!それ俺も思った!』
「え?いや…そんなことは無いと思います///////」
『おい!ニノも相葉ちゃんも名無しさんに近寄りすぎだよ!!それに名無しさんも照れてんじゃないよ!まったく〜!』
二宮「もう少し早く告白してたら、俺の彼女になってたんですからね?」
相葉「いや!俺でしょ!」
名無しさんは僕と付き合ってるのに、未だにこんなことを言ってくる。それに名無しさんもまんざらでもない顔しちゃって。
櫻井「二人ともそのへんにしてあげなよ?智くんの顔みてみ?めっちゃキレてる。あっはっはっ」
二宮「あははっ!なんですか?その顔?」
相葉「リーダーごめん!でも名無しさんちゃん可愛いからつい…。」
『わ、笑いたきゃ笑えよ!!名無しさんちょっと来て』
僕は恥ずかしくなって名無しさんの手を引いて楽屋を出た。隣の部屋は空部屋になっているから、そこに二人で入った。
「智?ヤキモチ妬いちゃった?」
『そりゃ…妬くよ』
名無しさんが少し困った顔をした。僕だって分かっているんだ。メンバーだから平等に接しないといけないのは。あくまでマネージャーだもの。
「よしよし」
名無しさんはいつも僕の気持ちが落ち着くまで頭を撫でてくれる。柔らかい手のひらが心地よくて、こうしてもらうと僕の気持ちもすぐ落ち着くんだ。
『ごめん名無しさん。また妬いちゃった…。』
「ん?いいよ?こうして可愛い智見れるから」
『ん〜』
名無しさんが可愛い顔してそんなこと言うから思わず抱き着いた。
「こらっ!そういうのはお家帰ったらね?誰かに見られたらどうすんの?」
『は〜い…』
「じゃあ楽屋戻ろっか?みんな心配してるよ?」
楽屋なんか戻ったらまたメンバーに名無しさん取られるじゃないか。僕はそのままソファから動かなかった。
「ほら、智!ちょ…重いっ」
名無しさんは頑張って僕のこと立たせようとするんだけど、女の子に持ち上げられるわけは無く…
「あははっ」
そんな僕が面白いのか名無しさんが笑い始めた。
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