書物
□真っ赤
1ページ/1ページ
目を背けたくなるくらい
大嫌いで美しい赤色が
目の前を鮮やかに染め上げていく
一面に広がる赤。
きっと少し経てば
この蠱惑的な鮮やかさは
失せ去ってしまうのだろう
そんな儚い刹那的な鮮やかさは
色褪せるがゆえの魅力なのだろう
それはすべて私のやうに
いつか消え去ってしまう
それを知るのは、まだ先の話だと
信じていたい
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ