愛を込めて花束を-side story-

□NG・if集1-7〜帝光篇〜
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帝光中とバスケと君と(第1話-P3より-)





「ハーッ、ハッ...ぁ、青峰、ちょっと休憩...しよ、ぜ」


「おいおい、まだ始めたばっか...じゃねーか」


「始めたって...アップ入れずにもう三十分以上経って...」



青峰も息が上がっている。
が、目はギラギラしていた。



「...あ゛?」


ふーっと息を吐いて汗を拭った青峰が、外からの視線を感じ、捉えた。


黄瀬と青峰の瞳が合う。


その瞬間、ダッとその場から消えたかと思えば、黄瀬は体育館入口を思いっきり開け...



「俺と...俺と、バスケしてくださいっス!!」



叫んだ。




「...するも何も、お前...バッシュ持ってねーじゃ...


「誰かの貸してください!!」


「...」


青峰の話を無視して、黄瀬は周りに座り込んでいたバスケ部のメンバーに頭を下げる。





「...え〜、嫌だよそんなの」


「...ぇ」


「自分以外の誰かにさ、こんな大切にしてるバッシュを貸すわけねーじゃん。
 つか汗臭いしコレ」


「だよなー香水付けてもファブ○ーズ毎日ぶっかけても取れねえよなぁ...この臭い」


「中に芳香剤入れるやつあるじゃん?
 ほらサッカーボールとかバスケットボールとかの形したさ。
 アレ今度試そうぜ」


「ちょ...え、あの...みなさん...?
 俺このままだとバスケ部入られずに青峰っちとの対決も敵わずなんスけど...」


「あー...ま、仕方ねーんじゃね?」


「だな、体育館シューズでやれよ」


「男はそんなお前に甘くねーぞー」


「「「残念だったな」」」




「そんなぁあぁあぁぁあああぁぁああ!!!!!!」





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