愛を込めて花束を-side story-
□青天の霹靂〜if〜
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「ったく何だよ朝っぱらからよ...あー眠ぃ」
「んー......」
「...紫原君、歩きながら寝たら危ないですよ」
「...今日のおは朝占いも見れずに来たのだが」
「みどりん、後でわたしのケータイで今日のおは朝占いみしてあげるよ!」
「それにしても、あの二人は一体何なんだ?
同時刻に俺達に一斉メールを送り付けて呼び出すとは」
朝6時を少し過ぎた頃。
彼等一軍メンバーは平日の朝っぱらから黄瀬と莉叶に呼び出しを喰らい、眠気と戦いながら帝光中の正門を通過した。
ガラッ...
「黄瀬、莉叶...おいどこd
「赤司っちぃぃいいいぃぃい!!!!!!」
「「「「「「...!!?」」」」」」
体育館の出入り口を赤司が開けた途端だった。
「なっ...!??」
「!?」
「おい莉叶!??」
「...莉叶!?」
「...莉叶ちん?」
「......莉叶さん、ですよね?」
『赤司っち』
確かに今、彼女はそう言って赤司の前にスライディングをするかのように滑り込み地に突っ伏している。
「ちょっとやめてよ、何してんのさ」
「「「「「「!??」」」」」」
((((((黄瀬/黄瀬君/黄瀬ちん/きーちゃんがッ...クールだ、と!??))))))
「てっ...黄瀬テメー!
つか、いつからここに居やがった!??」
「初めからいたんですけど」
...影が、薄い。
青峰が愕然とする。
「てゆーか!
こんなんでよく冷静でいられるっスねあんたはッ!!?」
「パニック起こしてるあんたよりよっぽどマシだと思うけど?
てゆーか、なんて酷い顔してるのよ本当にやめて気持ち悪い」
「俺の顔で俺を見下ろさないでほしいっス!」
「わたしの顔、今酷いことになってるんだけどあんたのせいで」
「「「俺の顔?」」」
「「「わたしの顔?」」」