愛を込めて花束を-黄瀬涼太-
□帝光中とバスケと君と
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一年前のあの時と同じ光景。
今年も満開の桜が舞っていた。
変わったのは自分が二年生となり、後輩が出来て、この景色を見る立場が変わっただけ。
(...可愛い子、いないっスかねぇ...)
自分の周りで騒いでいる女子を適当に扱いながら、心は別の方を見ていた。
(...いないっスね)
ふーっとため息を付き、「じゃ」とその場を立ち去る。
あぁ、今年も、その次の年も、この先ずっと、こんな感じで過ごして...
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