愛を込めて花束を-黄瀬涼太-
□手強い相手
1ページ/4ページ
誰一人声を発さない教室の中で、黒板に文字を書くチョークのカツカツした音のみが耳に入る。
黄瀬の周囲は懸命に板書しているようだが、彼はというと頬杖をしながら前を見ていた。
上の空な彼の手は無意識にシャーペンを持ち、クルクルと回転させていた。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ