愛を込めて花束を-黄瀬涼太-

□手強い相手
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誰一人声を発さない教室の中で、黒板に文字を書くチョークのカツカツした音のみが耳に入る。


黄瀬の周囲は懸命に板書しているようだが、彼はというと頬杖をしながら前を見ていた。


上の空な彼の手は無意識にシャーペンを持ち、クルクルと回転させていた。



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