愛を込めて花束を-黄瀬涼太-
□影の覚悟
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「監督戻りました!
練習試合、オッケーだったみたいっす!」
「どこと組んだんだろーなぁ...」
「さあ...でもなんか、スキップしてました」
「なっ...スキップしてたあ!!!?」
誠凛高校、男子バスケットボール部の部室内での会話。
「...オイ、全員...覚悟しとけ...」
その中にいた二年キャプテンの日向は後輩からの報告の中で『スキップ』という言葉を聞き声を荒げたかと思うと、次は声を震わせながら言葉を続けた。
「あいつがスキップしてるってことは...次の試合相手、相当ヤベエぞ」