白愛〜White Love〜
□一〜3人組〜
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「ってぇ〜...ちょ、あんまりなんじゃないの、思考回路回ってない奴の前で大声出しながら布団剥いだ挙句、枕取るなんて...頭落ちたじゃん」
「逆に言わせてもらえば、アンタはどんだけ寝れば気が済むんだ加州の旦那?
俺はともかく、何で2日間も大将にまで朝飯支度をさせなきゃならねーんだ、ア゛?」
「あ゛〜...頭ガンガンするんだけど〜」
「ったく、大将からも何とか言ってやってくれ。
俺はもう疲れた」
「......」
(まだ起きて間もないんだけど)
と、内心思いつつ朝食を3人で取り囲みながら賑やかな1日が始まっている。
相変わらず欠伸をかましている加州に、薬研の怒りはMAX。
ついに無言で加州のおかずを箸で横取りし始める様だ。
そんな様子を苦笑しながら眺めている審神者、麻倉 光(アサクラ ヒカル)は、彼等を従える存在の人間である。
色素の薄い身体の為、肌の色どころか髪色も日本人離れした柔らかなものである。
短刀である薬研より少し大きく、打刀の加州より少し低い身長。
「...いよーし、なら...もーらいっ」
「「あ゛!主/大将!!!?」」
「油断大敵!」
「「ぬぁぁあぁああぁあああ!!!!」」
と、彼女もまた彼等の輪に入って行く。
2人から取った梅干しを頬張って光は笑う。
加州と薬研は太陽のような黄金の瞳を持った彼女と、朝食争奪戦を行うのだった。