白愛〜White Love〜
□二〜客人来たり〜
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本丸が落ち着き始めた頃、新たな刀剣達が麻倉光という審神者の元にやってきた。
1人、また1人と増えていく。
そして今日も、目の前にある一口の刀を前にして光は念をかけた。
「ッ......」
近侍である加州はこの光景を、毎度目にする。
(...綺麗、だ...なぁ......)
光が念を入れ始めると共に輝きだす刀。
そして、彼女の気に触れ目覚めると同時に人の形を成す刀剣。
加州にはそのほんの一過程を瞬きせず見つめているのが好きだった。
「―――俺は、和泉守兼定だ」
また、新たな仲間が増えた。