ふたつの唇-赤司征十郎-

□Problem child.
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ドアをノックし、返事を聞いてから入る。


梢は体操服のまま保健室に行った。


中にいた保健室の先生はどこか怪我でもあるのかと彼女に問いかけるが、事情を話すと体温計を手渡した。



電子音が鳴ったのを確認して、梢は先生にそれを渡す。



「んー...ちょっと微熱だねぇ」


と言って体温計を消毒されたコットンで拭くと、梢をベットへと案内した。



「とりあえずこの授業だけでもまずは一旦休みなさい」



と言い渡し、手前のベットに梢を入れた。


お茶を隣に置かれて、仕切りのカーテンが閉められた。



隣のベットにはすでに誰か先客がいるらしく、中が見られないよう閉め切られている。



天井を見ているとだんだんウトウトし始め、梢は目を閉じた。



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