二章
忘れることも出来ずに
思い出になどなるはずもなく
橙に揺れる
飛び立つには重すぎる
追憶は雨に濡れて
それははじまりと悟らせず
そうして君は
知らないキミ
波紋の静謐
願いごと、ひとつ
響きより溢るて
言葉より流るて
青空に霞む
途切れない、ゆめ
優しさがあった
あの日々は夢ではなかった
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