暗殺教室

□第5話
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ルリに残された殺せんせーの暗殺期限は3日。

休み時間、ルリはカエデと2人で校庭でおしゃべりをしていた。

話題はスイーツ。

「え!?ルリもプリン好きなの!!?」

『あたし"も"って事は…カエデも?』

「フッフッフ…私のプリン愛は、世界ナンバーワンに輝いているのだ!」

『ならあたしは宇宙ナンバーワンだね!』

エッヘン。と言わんばかりに、胸を張り、腰に手を当てるカエデ。そんな彼女に対抗する様にルリは勝ち誇った笑みを浮かべていた。

すると何かを思いついたカエデはルリの手を取り言う。

「今から「プリン愛してる同好会」を設立しようではないか!ルリ殿!!」

ルリはキラキラと目を輝かせて彼女の手を握り返す。

『…カエデ会長…!!』

「ルリ副会長…!!」

立ち上がった2人が暫くの間手を取り合っているとふと目に入ったのが、何故か花壇に球根を植える殺せんせー。

横では腰に手を当てた岡野と、腕を組んだ片岡が見張っている。

「マッハで植えちゃだめだかんね!!」

「承知しました!!」

「1個1個いたわって!!」

「はい!!」

「なー…あいつ地球を滅ぼすって聞いてッけど」

「お、おう…その割にはチューリップ植えてんな」

ナイフで暗殺を仕掛けた生徒達に、手入れとしてナイフ代わりに彼等の育てたチューリップをマッハで持たせた結果がこれ。

その様子を森の中で、気に食わなそうに眺める寺坂達4人組。

「…チッ。モンスターが良い子ぶりやがって」

ルリとカエデは、1人でメモを取る渚に近付く。

「渚。何、メモってんの?」

「先生の弱点を書き溜めてこうと思ってさ、そのうち暗殺のヒントになるかもって」

『へー』

「…ふぅん…で、その弱点暗殺に役立つの?」

【殺せんせーの弱点 カッコつけるとボロが出る】

「……」

何とも言えなかった。











──僕等は、殺し屋。椚ヶ丘中学校3年E組は暗殺教室。──そして、椚ヶ丘中学校の僕等以外は…名だたる進学校──

そんな彼等からしたらE組とは、地獄。学食も無い、トイレも汚い、隔離校舎で、生徒からも先生からもクズ扱い。とてもいい成績を出さないと本校舎には戻れない。

本校舎の生徒達は軽蔑の意味を込めて「エンドのE組」と呼ぶ。

国の者達からすれば、殺せんせーの極秘暗殺任務にうってつけであるが、切り離された生徒(エンド)達はたまったものではない。
















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