鋼の錬金術師

□第1話
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「「「!!??」」」

突然の攻撃に驚くのはあたりまえだが
1人だけ違うの感情をもった人物がいた。

「だぁれぇがぁ…豆粒どチビじゃあああーーっ!!
アンの方がちぃせぇだろっ!!」

それはエド。一番言われたくない人物に「チビ」という禁句ワードを言われた。

『なにー!?ちびにいわれたくないねーだっ』

べーっと舌を出す。

「兄さんアンこんな時にやめなよ」

アルがいつも彼等の喧嘩を止めてくれる。今回もいつものようにアルが間に入り、止めようとしてくれた。

「ちっ」

『はぁい!』

素直なアンとは反対に不機嫌そうに舌打ちするエド。

「アン??
………………!!
アンといったら
最年少で雪の錬金術師になった
イシュヴァール殲滅戦で「雪の姫」と言われた!!?」

『へぇ〜よく知ってるんだね』

にっと笑う。それは自分の事を知ってた嬉しさでは無い事がはっきりと笑う。

「ちっ…こいつは手強いやつが来た……
それにしても鋼の錬金術師と呼ばれる男がこんなに小さな男だったとは……」

『ぷっ』

アンはついつい吹いてしまった。

「ちっこいゆうな!
そしてそこ笑うな!!」

『あれ?きこえちゃった?』

大胆に吹き出した声はエドではなくても聞こえただろう。

エドはコンクリートで手のかたちをしたものを錬成した。
それは氷結の錬金術師をおそう。

「うおっ!」

そしてそのまま後ろに吹き飛ばされる。
そのおかげで氷結の錬金術師を逮捕できるようになった。

「兄さん
多分今のは背丈のことじゃないと思うよ」

『そうだったの!?』

アルが教えてくれなければアンは気が付かなかっただろう。

「たとえそうであっても許さんわ!」




───

──









「さすが鋼の錬金術師エドワード・エルリックさん」

憲兵がニコニコとアルに「鋼の錬金術師」と言って話しかけていた。

「ご協力ありがとうございます!」

「あ…いえ…僕は弟のアルフォンス・エルリックで…」

そのときエドとアンは戦ったときの現場を錬金術で直していた。

『ふー……終わったね〜』

「バッチリだな!!」

直し終えた2人はアルのところへ戻った。












氷結の錬金術師は憲兵に囲まれて連れていかれたが、近くにあった水溜まりを錬成して煙幕のようなものであたりの視界を悪くさせる。

「「『うわっ!!』」」

「兄さん!アン!やつが!!」

時すでに遅し、氷結の錬金術師の姿はもうそこにはなかった。

「くそっ!なめやがって!」

『……』










ーー
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