男 性 指 名 C

◇ プ ロ フ ィ ー ル
募集停止中


暮町 清人(くれまち きよと)/24歳/小説家/身長176センチ、体重61キロ/人気作家という肩書きの代わりにコミュニケーション能力と身体能力を失った引きこもり。/締め切り破りの常習犯、逃げたいけれど陽の光に弱いので必殺技は死んだふり。/恋人はおろか友人さえまともに作れず、恋愛経験は片手で足りるほど。集中すると周りが見えないため、恋人も放ったらかしになるのは目に見えている。/空腹は我慢できるが、睡眠だけはきっちり取りたいタイプ。一度眠ると中々起きない。全体的にだらしないのが特徴。/一人称は「僕」、二人称は男女問わず「苗字+さん」で統一。

◇ サ ン プ ル ロ ー ル
→締め切り直前の逃亡策。

(人の気も知らず無情に流れていく時間と全く進まない原稿、いつからこうして居ただろうか。パソコンの前に座ったままひたすら画面を見つめ続け、巡る思考回路は終えなければならない原稿のことではなく、如何にして担当編集を言いくるめ締め切りを伸ばすかを考え始めてしまっている。数時間後に控えた締め切りにはどう足掻いても間に合わない、深い溜め息を吐き出しては執筆時のみ着用している黒縁眼鏡をそっと外すと、黙ってパソコンの電源を落として。ゆらりと立ち上がったその口元には怪しげな淡い微笑みが浮かべられており、このあと訪ねてくるであろう担当編集の顔を思いながら畳の上に勢い良く倒れこもうではないか)
…僕は今、生ける屍。ははは、締め切りなんて知ったことか…。――寝よう。

◇ プ ロ フ ィ ー ル
募集停止中


沢島 千広(さわじま ちひろ)/16歳/高校一年生/身長164センチ、体重52キロ/活字は嫌いだけど分厚い本は大好き(枕的な意味で)なフリーダム少年。絵本ならば辛うじて読める。/成長期はどうやらまだ訪れていないらしく、中学入学初期から現在に至るまで今の身長のまま。/家族全員敬語を用いるものだから、ついつい自分も敬語口調に。今更直すのも面倒だからこのままで良いとか。/知り合いが経営しているコンビニでバイト中、お客さんからの評判も上々である。/恋愛云々は苦手な分野、自分の中で出来る限り関わりたくないものの一つに数えられている。/一人称は「俺」、二人称は「あなた」又は「あんた」。名前を覚えるのは苦手な様子。

◇ サ ン プ ル ロ ー ル
→図書室にて、参考書を広げて。

…げ。
(入り口から足を進め本棚と本棚の間を真っ直ぐに歩いていけば、ちょうど窓際――お気に入りの席。一応四人掛けのテーブルではあるものの、この時間帯は自分以外ほとんど訪れないのを良いことに、机いっぱいに資料集やレポート、分厚い参考書を広げては始まる書物とのにらめっこ。羅列された活字の数々に思わず漏れた声は静かな室内に思いの外大きく響き。小さく息を吐きながら文字を追えば追うほど滞る思考を叱咤した後、今しがた漏らした声よりも大分落としたトーンで誰に向けたわけでもない独り言を呟いて)
こんな勉強が、何の役に立つのか全く分かんないんですけど。

◇ プ ロ フ ィ ー ル



山田 宇木也(やまだ うきや)/20歳/大学一年生/身長173センチ、体重57キロ/童顔に悩む常識人かつお人好し。しかし方向音痴で味覚音痴。/誰にでも分け隔てなく笑顔で接し、困っている人を見ると放っておけない。そう言えば聞こえは良いものの、その実自己犠牲の精神に溢れたNOと言えないただのヘタレである。/両親が経営している喫茶店でのバイトを試みるも、持ち前の可笑しな味覚では向いておらず。結局近所のコンビニで深夜店員として働いている。/勉強も運動も人並み、成人したばかりということもあり飲酒喫煙にはまだ手を出していない。が、かなりの下戸。/一人称は「俺」、二人称は「君」、「苗字+くん又はちゃん」や「名前+くん又はちゃん」など。

◇ サ ン プ ル ロ ー ル
→深夜のコンビニにて。

ふ、あ…。
(煌々と眩しいほど明るいコンビニ店内とは裏腹に、時計の針は真夜中の二時を指そうとしている。しておかなければならない仕事は既に終え、後は五時までほとんどする事がない状態で。今日に限って店が暇なことも相俟って、ついうっかり気の抜けるような大あくびをしてしまってから、慌てて己の口を塞ぐ。誰に見られているわけでもないものの、きょろきょろと辺りを窺ってからほっと息を吐き。すっかり緩んだ気を引き締めるべく両頬を勢い良く叩いた後、折角だから清掃でもしておこうとモップを手に取って)
あー…駄目だ、これ何かしてないと俺絶対寝ちゃう。掃除しよう、うん。そうしよう。

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