黒子のバスケ
□時が告げるもの
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「…助けて。」
夜12:30。
ガタンという音と共に俺の家に潜り込んできたのは
なんと久しぶりだろうか。
灰崎祥吾だった。
「ど、どうした?」
なんでこんな夜中に、という問ではなく真っ先に目に入ったのはぼろぼろな体。
そして
眼帯。
灰崎と会わなくなってかれこれ3年ほどがたつが、その間に一体何があったのだろう。
「…2日でいい、俺をかくまって…おねがい…」
過去の灰崎からは想像できない弱々しい声。
さすがの俺も、そんな奴のことを「でてけ!」と家の外に出すほど悪人ではなかった。
「とりあえず、入れよ」
中にいれてあげることにした。