黒子のバスケ
□時が告げるもの3
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〜青峰side〜
「あ?」
朝、目覚めると野菜を切る軽快な音が家に響きわたっていた。
「……!?」
思いまぶたを開け、キッチンに行くとそこには必死な形相で料理に取り組む灰崎がいた。
「灰崎!!!」
「あ、あお、みね。おはよう」
四本指に包丁は絶対に重い。なんて無理するんだ。
「灰崎、無理すんな、包丁重いだろ?」
「ハハ、全然重くねぇよ…持てるって、心配すんなよ…」
と強がるが、灰崎の右手は震えている。
「大丈夫だって、料理は俺やるから、テレビ見てろ。」
「あお、みね…」
「美味しいの作っから、期待しとけ。」