黒子のバスケ
□時が告げるもの2
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〜灰崎side〜
「ううう…」
目が覚めた。ここはどこだ?
見慣れない天井。えっと
…
あぁ、青峰の家だ。ついつい助けを求めてしまった。
ごめんなさい。でもありがとう。
そういえば青峰がいない。
ひとり?
"どこの指がいい?"
やめろ
"中指だろ"
うるさい
"小指も高く売れるけど?"
黙れ
"じゃあ小指かな"
もう、誰も俺の体を奪わないで
誰もいない
そばに誰もない?
ひとり?
「あああああああああっ!!!」
いやだ。誰か、誰か、誰か
ダイキ…
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
ああ、どうしよう、どうしよう、どうするっていうんだ
一人で生きてくって決めたのに
助けて
助けて
助けて
ダイキ…
「灰崎!!!!!!」
シャワールームからかけつける音がした。
「あおみ、ね…」
あ、あ、俺、一人じゃない…。
「よかった…」