中編

□旅立ち
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翌朝、ルーシェは両親と共に町の出入口へと来ていた。
ここからフキヨセシティへと向かう為に旅に出る、両親はその見送りだ。

「じゃあ、行ってくるね」
「ああ、頑張りなさい。お父さんもお母さんも、応援しているよ」
「ティナとイーブイも、ルーシェをよろしくね?」

頭と肩に乗るティナとイーブイも任せろと言うように両親に鳴く。
それを見て微笑む両親、心配はないと思ったのだろう。

「そろそろ行かなくちゃ……お父さん、お母さん。また連絡するね、いってきます!」
「いってらっしゃい」
「頑張ってね!」

ルーシェは歩き出す、目的地に向けて。
町の入り口で手を振る両親に、ルーシェも手を振り返す。
両親はルーシェの姿が見えなくなるまで、手を振り続けていた。


ここから先は見たことのないものが沢山あるだろう。
旅に出ることに不安はない、彼女は一人ではないのだから。

「さあ、行こう!まずは空港があるフキヨセシティへ!」
「ティニ!」
「ブイ!」



(一枚の写真が見せた景色)
(ここから旅は始まる)


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